桂林寺坐禅会

一人からでも静かに座ることができます。
禅や坐禅に興味あります人すべての方が参加できますが
あらかじめ予約が必要です。

参加料として５００円の費用がかかります。

坐禅のすすめ

坐禅は曹洞宗の教えの中心です。坐禅は安楽の法門であり、作法にしたがって坐れば、
そのまま仏さまの姿であり、その心は仏さまの心である、と教えられております。

一、坐禅をするとき

１．坐蒲（ない場合は座布団を二つ折りにする）を使います。
２．静かな場所で、夜は暗からず、昼は明るすぎない所を、冬は寒からず、
　　夏は涼しい場所を選びます。
３．ゆったりとした服装で、滑りにくい布地のものが望まれます。
　　スカートの場合は、すそが十分開く長めのものがよいでしょう。
　　簡素で清潔であることが大切です。足袋や靴下は脱ぎます。
４．心身をととのえ、睡眠不足や疲労しているとき、また、食事の直後や空腹のときは、
　　避けるようにします。

二、坐り方

はじめに、自分の坐る位置に行き、合掌して頭を下げ向きを変えて腰をおろします。
そのとき、背骨の先が、坐蒲（座布団）の中心にくるようにして足を組み、
右に身を転じ、壁に向かって坐ります。
足の組み方には、結跏趺坐と半跏趺坐の二通りがあります。
結跏趺坐は、まず右の足を左のももの上に深くのせ、
次に左の足を右のももの上にのせて、
両足を交差させます。
両膝を下につけるようにします。
最初からこの組み方が困難な場合は、
半跏趺坐から徐々に足を慣らしていくとよいでしょう。

半跏趺坐は、左足を右のももの上にのせます。
　
また、椅子を用いた椅子坐禅もあります。
椅子はできるだけ固い椅子で（ソファのように
クッションのあるものは背筋が曲がってしまう）
両足をそろえて、背もたれによりかからないように
坐ります。

三、上体の姿勢

背骨をまっすぐにのばし、頭を天井につきあげるような気持ちで、
両肩の力をぬいて、腰にきまりをつけます。
このとき、耳と肩が水平に、鼻とへそとがまっすぐになるようにして、
前後左右に傾かないようにすることが大切です。

四、手の組み方

右のてのひらを上向きにして足の上におき、
左のてのひらも上向きにして右手の上にのせます。
このとき、右手の指に左手の指が重なるようにし、
両手の親指は自然に合わせます。
これを法界定印（ほっかいじょういん）といいます。
組み合わせた手は、へそのところにつけ、
わきの下は腕と胸の間をはなして楽な形にします。

五、口のとじ方

あごを引きくちびるをひきしめて、舌先は上あごの歯のつけ根につけて口を閉じ、
口の中に空気がこもらないようにします。

六、目の落としどころ

目は普通に開いて、視線をおよそ一メートル前方に落とします。
目をつむるとねむけをさそうので、決して閉じてはいけません。

七、呼吸のしかた

呼吸は、静かにゆっくりと鼻でします。
まず、深呼吸をするように、腹の中の息を静かにゆっくりと吐き出し、
吐き終わったら、静かにゆっくりと腹の底までいきわたるように吸い込みます。
これを欠気一息（かんきいっそく）といいます。
あとは自分の呼吸の速さで、ていねいに呼吸をします。

八、坐禅のはじまり

坐禅の姿勢や呼吸が調ったら、腰の骨と筋肉をのばし、
それからゆっくりと上体を左右へ、はじめ大きく、
だんだん小さくゆり動かして身体を調えていき、最後は中心に落ちつかせ、
どっしりと坐りこみます。（これを左右揺振といいます）

九、心の処置

雑念が起こっても生ずるにまかせ、滅するにまかせて一切とりあわず、
あくまでも自己を見つめるという信念で坐ります。

十、坐禅の終わり

坐禅を終わるときは、まず合掌したのち、両手のてのひらを上に向け、
両膝小僧の辺りに自然に伸ばし、はじまりと同じように左右揺振で、
今度ははじめ小さくだんだん大きくゆり動かし、体をほぐしたのち、
手で組んだ足をといて立ち上がります。
立ち上がったら、坐蒲をもみほぐし、元のように直します。
そして、自分の位置に向かって合掌低頭し、終わります。
姿勢を正し、息を整え、心が落ちつけば、自然に考えも、行いも正しくなり、
生きがいのある生活がおくれるようになるのです。